子どもを天才にすると有名な
ピグマリオン教育でも重視されるのが点描写。
果たして、点描写には本当に効果があるのか?
また、点描写が苦手な子、嫌いな子にはどのような方法で
好きになってもらえるか?
自分の子どもと実践してきた点描写対策をご紹介します。
Contents
点描写の効果は?なぜ点描写が重視されるか?
小学校受験でも入試問題でよく取り上げられる点描写。
それは点描写が図形能力と深い関係があるからです。
子どもが書いた点描写をみれば、
「注意力」「構成把握能力」など、
知能因子のチェックを一度に行えると言われています。
つまり、
点描写ができれば、図形能力が育っているとみなされるのです。
点描写は全体を見る力、細かい点を見る力、両方が必要になります。
自然と図形問題も得意になってくるわけです。
点描写はいつから始めるのがいいのか?何歳から?
早ければ、3歳から可能です。
もちろん、はじめから難しい問題をやる必要はありません。
最初は線を二つひくくらいの簡単なレベルから始めましょう。
点描写のプリントをはじめる前に、
知育玩具でも練習できます。
点描写・点図形の「苦手」「嫌い」「難しい」をなくす知育玩具
知育玩具:公文のわごむパターンボード
輪ゴムをのばして、点にひっかけて形を作っていきます。
見本もたくさん入っており、レベルも選べるので3歳から楽しめます。
我が家の子ども達も遊んでいます。
簡単な問題や、かわいいキャラクターのデザインのもの。
難しいものは、このレベルになります。
↓この辺は、5歳くらいでできるようになりました。
知育玩具:ひもとおし
ひもとおしも、いくつか種類がありますが、
パズル道場の「ひもとおし」がおすすめです。
問題見本もありますし、難易度もそう高くありません。
ストローで形作り
より初歩的な遊びとして、
ストローでの形作りがあります。
①親がストローで三角や四角を作る。
②子どもにマネしてつくってもらう。
三角は、ストローが3本必要で、
四角はストローが4本必要になるなど、
図形の基本を幼児に改めて確認することができます。
点描写・点図形・点つなぎの違いは何?
点描写と点図形は実は、言い方が違うだけで同じものを指します。
【点描写】
見本を元に、図形を模写すること。
知育の世界でも有名な幼児教育ピグマリオンは
「点描写」といって問題集をだしています。
【点図形】
見本を元に、図形を模写すること。
小学校受験といえばの「こぐま会」は、
「点図形」と言って、問題集をだしています。
【点つなぎ】
点つなぎだけ少し意味が変わり、
数字などがふってある点を
順番につないでいくと、形が浮かび上がるという取り組みを指します。
いざ!点描写のプリントの始め方。どれをやったらいいの?おすすめのドリルは?
そもそも、我が家の息子が3歳のとき、
モモスケは三角がまともにかけませんでした。
まず始めたのはママのお手製点描写問題
下記のように、落書き帖にわたしがフリーハンドで書いた
問題をやるところから始めました。
最初は点の数2×2からはじめ、3×3に増やしていきました。
こぐま会の「点図形」
市販の点描写の中でおすすめなのがこちらの「点図形」です。
息子にとって、それでもまだハードルが高かったので、
お助けアイテムとして、使ったのはスタンプです。
消せるフリクションスタンプで、線が通らないところに写真のように印を
つけてあげると、取り組みやすくなりました。
私は、通らない点をスタンプしましたが、
初めはむしろ「通る点にスタンプ」をしても
いいと思います。
上記の図形をみると、
一番苦戦してるのは、真ん中の図形ですね。
これは、縦横よりも
「斜めの線」が、
子どもにとっては一番難しいといわれているからです。
(真ん中の図形は全部ななめの線でできている図形だったので
子どもは苦戦したんです。)
こぐま会の点図形は1~3まで出ているので、
1からじっくり始めるといいでしょう。
考える力を育てる 天才ドリル プチ てんびょうしゃ
また、我が家は購入しませんでしたが、こちらの天才ドリルも
対象年齢が4歳からで難易度としては易しめです。
ピグマリオンの点描写
我が家は、こぐま会の点図形が完了したのち、
こぐま会よりも難易度の高いピグマリオンの点描写に移りました。
ピグマリンの点描写は点のマス目の数も増えて
またグッと難しくなってきます。
ただ、スモールステップでコツコツやっていけば、
ある程度できるようになるのも点描写。
ピグマリンの点描写は今、1~4まで販売されています。
今、モモスケ6歳はピグマリオンの点描写3まで終わらせました。
サイパー思考力算数練習帳シリーズ「点描写」
我が家が、ピグマリオンの点描写が終わったのち、取り掛かり始めたのがサイパーの点描写です。
こちらをやることで、
立体図形をフリーハンドで正確に
描く力がつけられるのです。
立体点描写サイパーVSピグリ。ドリルの難易度比較
我が家が立体の点描写に挑戦するにあたり、実は最初はピグリの「立体点描写」を購入しました。
ただ、中身を見て難易度が思った以上に高かったため、サイパーを買いなおしたのです。
そこで、中身の比較をしてみました。
上の画像の逆になってしまいましたが、レベルの違いが一目瞭然でわかるかと思います。
サイパーの点描写は1ページにつき1問なので、点の大きさ、間の感覚が大きい!さらには見本の線の太さも太く見やすい。
立体点描写デビューには、サイパーが最適かと思われます。
↑モモスケが書いた立体点描写。
立体のみではなく切断面の勉強にもなります。
ここまでくれば、あとはこのサイパーの点描写を繰り返していけば、立体図形の得意な子になれること間違いなし。
地道に続けていきます。
子どもが点描写に苦手意識も持たないようにするには??
言いたいことはたくさんあると思います。
「ここの点通ってない」とか、「この線曲がってる」とか。
でもいろいろ言いたくても、言わない(笑)
なぜなら、指摘されると子どもは嫌になるからです。
見本と同じとおりにできないのは、
まだ点や線を捉えることができないから。
子どももふざけてやっているわけじゃないんですよね。
できない=それが子どもの現状の実力。
だと納得するしかないのです。
そこでクドクド注意するのではなく、
少し易しめの問題に戻るなどの工夫をしていくことで、
親も子も、負担なく点描写を進めていけると思います。